2018.05.23/本・映画

『さよなら妖精』

米澤穂信さん大好きなのに、代表作『さよなら妖精』を読んでなかった!

 

「王とサーカス」太刀洗万智がまだ高校生の時のお話。ミステリーとしても極上だし、登場人物の何気ない会話に惹かれる。とても好きな文体です。冒頭の不穏な空気から、ほのぼのジュブナイルじゃなさそうな予感にドキドキしながら読み進める。

 

「人間は、殺されたお父さんのことは忘れても、奪われたお金のことは忘れません」

 

作中にでてくるこの言葉に強いショックを受けてる。もともとマキャヴッェリの言葉なんですね。殺すことよりも奪うことの方が恨みを招く。

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