2018.04.25/東洋医学
コリは味方
今日は午前中だけ治療をお休みさせていただき、指圧の勉強会を開きました。コスモス治療院では時々やっていたんですが、牡丹では初めてですね。
僕の治療家としての目的は東洋医学の根源に少しでも迫ることなので、鍼・灸・あんまマッサージ指圧・漢方薬・気功と幅広く学んでいます。その中でも一番の専門は「指圧」だと思っています。だからこうして指圧を普及する場があることを、とても嬉しく思っているんです。
今回は僕がモデル患者さんになって、指圧を受けることが多かったんですが、受ける側になるのってむちゃむちゃ勉強になるんですよ。患者さんの気持ちがすごくよく分かります^^
僕が指圧を教えるときに必ず言うのは、「コリは味方です」ということ。治療家も患者さんも、鍼灸でも指圧でも、コリをまるで「痛みの諸悪の根源」のように扱い、なんとか退治しようと躍起になっている。グイグイ押しつぶして、ゴリゴリこねまわして、これでもか!なんてやってる。
でもそんな風に痛めつけても、コリはほぐれてくれません。実は「コリ」っていうのは、本当に弱いところを守ってくれてるありがたい存在なんです。もしそんな風にギューッと強く圧したら、コリは弱いところを守ろうとしてますます固くなります。
僕たちが指圧によって人体を癒すためには、コリの核心部分に心地のいい痛み(快痛)を持続的・安定的に与える必要があります。それが的確にできるかが、指圧の肝といっていい。
だから指圧をするときは、これでもか!なんて圧さずに、「コリは味方」「コリは友達」「今までありがとう」「もう役目は終わったよ」と優しく声をかけてあげるつもりで圧してあげましょうね。