2022.11.25/本・映画
トントゥと月下の拳
受付カウンターに、サンタさんのお手伝いをするフィンランドの妖精トントゥを飾ってたよ。
木と赤いフェルトの質感がメチャクチャ可愛いー。
三井悠さんの「月下の拳」がメチャクチャ面白かった。
楊式太極拳の創始者であり、楊無敵と呼ばれた伝説の拳法家・楊露蟬が、陳家溝で下男になって太極拳を学ぼうとした「偸拳」というエピソードをベースにした武侠小説。
太極拳の秘伝、戦闘、師弟関係、厳しいしきたり、当時の風習など、太極拳を学ぶ人には興味津々のお話がいっぱい。
拳児がおじいちゃんに李書文のエピソードをせがむ気持ちが分かった。
楊露禅の禅は、「禪」や「蟬」の字を当てることもあるんですね。司馬遼太郎の「竜馬」みたいに、あえて変えてるのかと思った。
「大道は無門だ。決して虚名に惑わされ、傍流に入り込んではならぬ。おのれの心眼を磨き、常に修行の正道を歩め」という言葉が刺さった。