2020.02.17/本・映画
『線は、僕を描く』
メフィスト賞受賞作で本屋大賞ノミネート作でもある、砥上裕將さんの「線は、僕を描く」がむちゃくちゃ面白かった。
水墨画家の著者による水墨画小説、と聞いてすぐさま手に取ったんです。
墨色だけで森羅万象を描こうとする水墨画の美しさ、奥深さ。湖山先生が語る水墨画の真髄がたまらなくカッコいい。 すばらしい小説に出会えて本当に幸せ。
小説の中で、ところどころ牡丹がモチーフになっているのもちょっと嬉しい。
古九谷の展覧会を観た時も思ったけど、伝統的な芸術作品の中に牡丹はとても多く描かれている。日本では昔から存在感のあるお花やったんやね。