2020.10.27/本・映画
詩歌川百景と旅館の息子
吉田秋生さんの最新作「詩歌川百景」が素晴らしかった。
山形の小さな温泉街が舞台で、海街diaryのすずちゃんの弟が主人公。地続きの世界観が嬉しい。
人の心の奥底にそっと触れるような繊細な描写が大好き。
温泉旅館の息子としては胸が苦しくなるような郷愁も感じる。
実家の旅館をたたみ、名古屋の鍼灸専門学校に入学したのは2002年。
あれからもう18年も経つのに、いまだに僕の中では旅館の存在感が大きい。牡丹は鍼灸マッサージ院だけど、どこか旅館のことを思って経営してる気がします。
たぶんその点が、牡丹という治療院の一番の特徴なのかも。旅館の息子がやってる治療院として、恥ずかしくないおもてなしをしたい、そんな風に思ってる。面白いですね。