2025.08.30/本・映画

7つの意識だけで身につく強い体幹と人斬り半次郎

映画「半次郎」は、示現流の達人でもある榎木孝明さんが企画して、中村半次郎も自ら演じてるので、示現流の迫力がすごかった。

 

一撃必殺の二の太刀要らず。蜻蛉の構えから放たれるキェェーーーッ!!!っていう猿叫がめっちゃ怖い。

吉田始史さんの7つの意識だけで身につく強い体幹を再読。

 

合理的な身体操作についての本だけど、太極拳の姿勢の原理そのもの。虚領頂勁、含胸抜背、尾閭中正、沈肩垂肘などは、なぜ必要なのか、どう変わるのか、どうやって身につけるのか。言語化しにくいところだと思うのにめちゃくちゃ分かりやすい!

 

この本の「首の後ろ固定」は虚領頂勁に通じる教えだと思うんだけど、「領(うなじ)を虚しくする」と訳されることがあるので、最初はどっちなんや、、と戸惑った。僕の場合は顎を引き、百会をギューッと上に圧しつけることで、初めて軸の感覚が出てきたと思う。その上でリラックスが大切なのかな。

 

仙骨のことを「薦骨」と呼んでいた時期があるらしい。ラテン語だと「聖なる骨」となるので、そこから転じて「神が薦める骨」となったという説。

 

この本を読んでから、瞑想の時も“首の後ろ固定」や「肩胛骨を外に開く」ことを意識してる。体の中心にエネルギーが通る気がしてめっちゃらいい感じ。眠くなった時に「前に倒れるようでは姿勢ができていない証拠。後ろにひっくり返るようにならなければいけない」という教えが面白かった。

 

横隔筋は呼吸における換気量の3/4を担っていて、残りの1/4は、腹直筋・腹横筋、大胸筋・小胸筋・肋間筋、胸鎖乳突筋・斜角筋などが担っている。これらは体幹の操作にも関わる筋肉であり、呼吸とは首から骨盤底筋群までの筋肉を総動員して行われる運動。これだけで呼吸法が重要視される理由が分かりますね。

 

吸気筋と比べると、呼気筋の収縮力は1/3しかない。息を吸うことばかりに気を取られていると、肺の中の使用済みの空気が出ていかず、新鮮な空気を取り込めなくなる、ということ。太極拳や気功が吐くことを大切にする意味もここにある。

 

深呼吸をすると肺の表面から強力な末梢血管拡張作用のあるプロスタグランジンが分泌される。これは気功で深い呼吸を続けているとよく分かりますね。気功教室でも「こういうメカニズムがあるんだよ」と伝えたい。

 

膝関節は「船の舵」という教えは太極拳にとっても重要。膝の方向と重心移動の方向な一致させる。膝を外に絞ることによって、股関節の外旋になり、円襠も守られ、重心が前に移動しやすくなる。

 

武道の口伝に「足は母趾、手は小指」という言葉があるのは知ってたので、“小指の締め”はなんとなく分かるんだけど、“肩から人差し指のライン”は意識してなかったな、、言われてみると、これか…?という感じはあるけど、、

 

この本に書かれていることは太極拳の秘訣だと思う。自分一人ではどれだけ練習しても気づけなかった境地。読み直したことでめちゃくちゃ勉強になった。こういう本質的な教えを学ぶことが出来て、本当にありがたい時代。

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